日本人3人目の9秒台!!小池祐貴選手
おはようございます、中堅整形外科医oceanaidです。
本日は朝からうれしいニュースです。
ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会の陸上男子100メートルで
小池祐貴選手が日本人3人目となる9秒台をマークしました。
タイムは9秒98(追い風0.5m/s)で4位でした。
(優勝は南アフリカ出身のアカニ・シンビネ選手で9秒93、隣のレーンを走っていた桐生祥秀選手は10秒13で7位でした)
実際の動画をどうぞ。
スタートから素晴らしく、非常にパワフルかつ素早いピッチで、50~60メートルくらいまではトップだったでしょうか。
惜しくも後半で3選手に抜かれはしましたが、世界との差は着実に縮まっているように感じさせる走りでした。
実は私、中学1年生から大学6年生(医学部なので6年生まであります、留年ではありませんよ)まで12年間陸上競技を続けてきました。
違う種目ではありますが、県大会とその上の地区大会で優勝経験もあり、少し陸上競技にはうるさいです!!
そこで、ちょっと語らせてもらいます。
小池選手といえば、前日本記録保持者の桐生祥秀選手と同級生になります。
2017年9月9日に福井市で行われた、第86回天皇賜盃日本学生陸上競技対校選手権大会(福井運動公園陸上競技場)男子100m決勝で、
9秒98(追い風1.8m/s)を記録し、
日本人初の9秒台スプリンターとなった桐生選手ですが、
私はちょうどこの時、福井市に滞在しており、衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。
小池選手と桐生選手は高校1年生の頃から対決があったそうです。
直接対決では、小池選手はなかなか桐生選手に勝利することができなかったのですが、
昨年から小池選手が急成長し、今や小池選手が桐生選手を上回ろうとする勢いです。
今回の直接対決では、かなりの差をつけられた桐生選手ですが、
桐生選手が日本人で初めて10秒の壁を突破したからこそ、
現日本記録保持者(9秒97)のサニブラウン選手や小池選手が続くことができたと思います。
その功績はずっと語り継がれていくでしょう。
さらなる日本記録更新を期待しています。
さて、小池選手のお話にもどりますが、
Wikipediaの情報によると
生年月日
1995年5月13日(24歳)
出身地
北海道小樽市
身長
173cm
体重
75kg
とのことでした。
余談ですが、北海道出身の短距離トップアスリートが多いような気がします。(特に女子選手)
北海道の大地がなにか影響しているのでしょうか?
さて、近年高身長アスリートの活躍が目覚ましいですが、
陸上男子100メートル界でも、
以前の「高身長は不利」との定説(20年位前の話なのですが...)を覆して、高身長アスリートが活躍しています。
その中にあって小池選手の173㎝というのはやや小柄な印象を受けます。
(桐生選手も小柄に見えますが176㎝あります。ちなみに体重は70㎏です。)
その反面、体重は75㎏あり、
BMIで25以上と数値だけでみると軽度肥満になってしまいますが、
実際の画像を見ればわかるのですが、まさに筋肉の鎧です。
この筋肉があるからこそ、あのパワフルで、素早いピッチの走りが生み出されるのでしょう。
高身長のサニブラウン選手(190cm/83kg)は正直別格で、大きなストライドによる走りで将来的には9秒8台くらいまでいくと思いますが、
小池選手も、
同じ小柄でパワフルな走りのアジア記録保持者、
蘇 炳添選手(173㎝/70㎏、中国)の9秒91くらいまで期待できると思います。
さらに、小池選手はもともと200メートルを専門としていますので、
100メートルでの10秒の壁突破に伴って、
200メートルでも20秒の壁を突破してもらいたいものです。
そして、9月には世界陸上が、来年にはいよいよ東京オリンピックが開催されます。
個人としての活躍も大いに期待しているのですが、
何よりも4×100メートルリレーでのメダルを期待しています。
個人的な最強布陣は、
1走:山縣亮太選手(自己ベスト10秒00、現在気胸で療養中、しっかり治して早期復帰に期待)
2走:小池祐貴選手(自己ベスト9秒98)
3走:桐生祥秀選手(自己ベスト9秒98)
4走:サニブラウン・アブデル・ハキーム選手(自己ベスト9秒97)
と考えています。
金メダルも夢ではないと思うので、
しっかり調整して頑張ってもらいたいと思います。
(何か上から目線のような書き方になってしまいましたが...)
日本から全力で応援します!!