整形外科医oceanaidのブログ

中堅整形外科医の視点でいろいろ書いていきます。

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【AR関連銘柄】NexTech AR Solutions(NEXCF)について

こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。

 

2月19日と22日に追加購入したNEXCFについて自分なりに調べたので記録用として書いていきます。

※英語力ゼロ、会計の知識ゼロの私が書いた内容ですので間違いが多々あると思います、ご了承ください。

 

NEXCF

NexTech AR Solutions Corp.は、拡張現実(AR)技術の取得と開発を行っています。同社は、ブラウザベースでウェブ対応のARショッピングプラットフォームであるARitize eCommerce、企業や教育機関が既存の2D資産を活用し、その上に没入型の3D-AR体験を重ね合わせてインタラクティブなトレーニング体験を可能にするアプリベースのソリューションであるNexTech Universityを提供しています。ブランド化されたエンターテイメントと没入型の360体験を提供するNexTech Studios、エンドツーエンドソリューションのNexTech 3D/AR-360、顧客の製品をARモデルに変換してインタラクティブな体験を提供するARitize360、3D拡張現実の作成を可能にするAR技術CaptureARなどがある。また、掃除機や掃除機部品の小売店やオンライン販売、動物用の健康補助食品のオンライン販売も行っています。NexTech AR Solutions Corp.は2018年に法人化され、カナダのトロントに本社を置く。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

https://finance.yahoo.com/quote/NEXCF?p=NEXCF

NexTech AR SolutionsはAR(拡張現実)市場のリーダーの一つで、

1月5日付でNEO(カナダの市場)にティッカーシンボルNTARで上場しています。

(もともとはCSEに上場していましたが、NEOにステップアップしたようです。)

米国ではOTCQBで取り扱われています。

(昨年7月Nasdaqに上場申請し、現在承認待ちです。)

 

以下は2021年2月の投資家向けプレゼンテーションを抜粋しDeepLにて翻訳したものです。

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NexTechは、急速に成長するデジタルトランスフォーメーションに参加している唯一の分散型小型株です。

 

急成長する4つのビジネスセグメント

  • 拡張現実       2024年までに720億ドル
  • eコマース       2024年までにで6.3兆ドル
  • バーチャルイベント  2027年までに4000億ドル
  • 3D/AR広告       2024年までに3360億ドル

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拡張現実

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拡張現実(AR)は、既存の現実の上に3Dデジタル世界を重ね合わせ、双方向性で没入感のある新しいワンダーランドを作り出します。

 

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世界のAR技術への支出は今年だけで78.5%増加すると予測

 

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第4次産業革命の真っ只中にあり、テクノロジーはこれまで以上に急速に進化しています。
この革命は、AR、AI、IoT、エッジコンピューティング、5Gネットワークなどが牽引していますが、これらすべてが融合し、トレーニング、eコマース、広告、エンターテイメントなどの分野でますますユビキタス化しています。

この収束は、1990年代のインターネットのような急速な市場導入環境を刺激し、ほぼ一夜にして10億ドル規模の産業の創出を促しています。 すでに多くの国で実施されている5Gの導入は、ARの急速な拡大をもたらすでしょう。 

 

AR対応のコンシューマー向けウェアラブルバイスはすでに市場に出回っています。GoogleMicrosoftAppleSamsung、Snapなどの大手企業は、最初に広く採用された消費者用メガネを競い合っています。

 

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すべての道はARにつながる

eコマース

  • ARホログラム
  • AR製品の発売
  • 3D/ARデジタル広告

eラーニング

  • バーチャルクラス
  • ARラボ

バーチャル&ハイブリッドイベント

  • ミーティング
  • グローバルネットワーク

  • オンライン展示会

 

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無限の可能性

 

www.youtube.com

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eコマース&3D/AR広告

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eコマース市場規模は2024年までに6.3兆ドルに達する。

 

www.youtube.com

 

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3D化によりRebecca Minkoffの顧客は30%以上の確率で購入するようになりました。

  • 3Dで商品を操作するとカートに商品を追加する可能性が44%増加
  • 3Dで商品を操作すると注文する可能性が27%増加
  • ARで商品を操作すると注文する可能性が65%増加

 

www.youtube.com

 

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米国の広告費全体では6.5%の成長が見込まれており、2020年にはデジタル広告が12.4%増の1350億ドルに跳ね上がり、広告費全体の53%以上を占めている。

 

世界的には、デジタル広告は全メディアで3660億ドルに達する可能性が高く、予測されている全世界の広告費(6560億ドル)の半分以上を占めることになる。

 

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先行者であるNextech ARのAR広告ネットワークは数十億ドルのチャンスがあります。

 

vimeo.com

 

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  • バーチャル会議や研修会で3D/AR製品を使用すると暗記率が+60%

    (eラーニングが定着率を25%から60%に高める)

  • 3D/AR広告はROAS(広告費のリターン)が+150%

  • モバイルARを利用すると標準アプリと比較して11倍の売上変換率を得ることができる

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ハイブリッドイベント&ビデオ会議

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COVID-19にて働き方、旅行、出会い、学び、ネットワークにパラダイムシフトが起こった。

MICEのライブイベントは計1500億ドルキャンセルとなり、2020-2021年はバーチャルイベントが広まった。

2021年から先はハイブリッドイベントが広まることが予想され、2027年までに4000億ドル規模になる。  

 

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「ワークフロムホーム」「ショップフロムホーム」「バーチャルイベント」へのパラダイムシフトが起きた。

 

ニューノーマル」はまだ完全に定義されているわけではありません。

 

参加者が参加方法と参加場所を選択するハイブリッドイベントは、2021年には新たな規範となるでしょう。

 

vimeo.com

2000以上のイベントを配信

 

vimeo.com

ARイノベーション

 

vimeo.com

クライアントの使用例

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デジタルラーニング

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COVID-19以前から教育テクノロジーはすでに高い成長率と採用率を誇っており、世界のEdtech投資は2019年には186億6000万ドルに達し、オンライン教育の市場全体は2025年には3500億ドルに達すると予測されています。

 

言語アプリでも、バーチャル家庭教師でも、ビデオ会議ツールでも、オンライン学習ソフトでも、COVID-19以降利用が大幅に急増しています。

 

vimeo.com

 

タイムライン

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2018年1月スタート ⇒ 2019年3月Eコマース事業部買収 ⇒ 2019年8月Web ARイノベーション ⇒ 2019年9月ARitize & ARitize 360イノベーション ⇒ 2020年1月Ad Networkイノベーション

 

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2020年4月Jolokia – InfernoAR  Virtual Events買収 ⇒ 2020年7月Screen ARイノベーション ⇒ 2020年9月Next Level Ninja買収 ⇒ 2020年10月Genie in a bottle TruLyfe Supplementsイノベーション ⇒ 2020年10月AiR Show買収 ⇒ 2020年11月Map Dynamics買収

vimeo.com

 

vimeo.com

 

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成長するブランド

将来的には教育テック、遠隔医療、ズーム類似、自動車なども

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市場戦略

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  1. 急成長分野でのプラットフォームの構築または取得

  2. 新しいARテクノロジーの融合
  3. 優良顧客の獲得と拡大


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世界のEコマース売上高は2023年には7兆ドル近くに達する

 

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モバイル5Gの加入者数は2025年までに11倍に増加する

 

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VR&ARヘッドセットの世界出荷台数は2024年までに10倍へ増加

 

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2020年第4四半期の予約総額は730万ドルと過去最高を記録

+275%増 vs 2019年第4四半期

 

2020年の売上高が2,000万ドルで235%以上の成長を達成

 

新たに立ち上げた3D広告ネットワークにより2021年の売上高は5,000万~6,000万ドルの見込み

 

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予約数の伸び

 

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顧客

 

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マーケットデータ

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2020年第4四半期のハイライト

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2020年第4四半期の予約総額が730万ドルと過去最高、前年同期比275%増。

  • CEO(Evan Gappelberg )が25万株を購入。この購入により、2020年の購入株数はNextechの普通株1,279,885株となる。
  • 画期的なヒト型ホログラムARマーケティングプラットフォーム「Genie in a Bottle」と、ヒト型サプリメントブランド「TruLyfe」の新しいeコマースストアの立ち上げを発表。
  • CSEを卒業し、NEO取引所(NEO)のシニア取引所への普通株式の上場承認を取得。
  • シンガポールに拠点を置き、アジア・パシフィック市場へのサービス拡大を発表。
  • AR eコマースプラットフォームのブラックフライデーの売上高が前年比315%増という記録的な伸びを達成。
  • カナダ腎臓学会(CSN)は、5月10日から13日まで開催される2021年の年次総会のホストにNextech ARのバーチャル体験プラットフォーム(VXP)を選択。
  • 既存のVirtual Experience Platform (VXP)やARitize SaaSと統合した、AIとARの機能強化による新しいコラボレーションストリーミングソリューションを発表。
  • 2020年12月12日にスウェーデンで開催される史上初のバーチャルイベント「TEDx Malmö」に選出。
  • グラミー賞にノミネートされたアーティストであり、MigosのメンバーでもあるOffsetをフィーチャーしたバーチャルコンサートを、AXR+EXPのコンサートシリーズとコラボレーションして開催。同イベントは、Nextechが新たに買収したアプリ「AiRShow」を介して開催。
  • 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の "ハイレベル未来リテラシーサミット "にネクステックのバーチャル体験プラットフォーム(VXP)が採用。

 

ナスダック上場申請中

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  • 2020年7月2日に ナスダック出願
  • 8月7日:1回目の回答
  • 11月13日:第2回目の対応
  • 12月21日 :第3回目の対応
  • ステータス: 承認待ち

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リーダーシップ

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  • Evan Gappelberg(CEO and Founder

公開・非公開を問わず、超成長スタートアップの創出、資金調達、運営に精通。彼はTTWOを買収し、30億ドルの株式を公開し、現在では140億ドルにまで成長させました。実践的な経営幹部として、またパブリックマーケットの専門家としての豊富な経験を持つ。

  • Paul Duffy(President)

ヒューマグラムの創始者であり、インターネット上でのホログラフィックテレプレゼンス(TOIP)の特許を発明したダフィー氏は、グローバルなテクノロジー企業の立ち上げ、拡大、多様化、販売に成功した25年以上の経験を持つシリアルアントレプレナーです。

  • Eugen Winschel(COO)

18年のSAP幹部。ビジネスマネジメント、ビジネスオペレーション、マーケティングプロダクトマネジメント、デジタルビジネス、企業の人工知能の分野で20年以上のリーダーシップ経験があります。

  • Kashif Malik, CPA, CA(CFO

15年以上にわたり、IPOM&Aリストラクチャリング、資金調達などの財務経験を持つ。カシフは、NYSE: MRK TSE: REAL TSE: CSUを含む上場企業および非公開企業とグローバルに仕事をしてきました。デロイト勤務中に公認会計士の資格を取得。

  • Hareesh Achi(President of 3D/AR Advertising)

20年のMSFTテクノロジーのベテランで、広告業界や企業組織のデジタルトランスフォーメーションとスケーリングビジネスをリードしてきた経験があります。

 

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  • Vivian Chan(Chief Channel Officer-Head of NA Sales)

ディスラプティブテクノロジーの3つの波のローンチ、マネタイズ、セールス、マーケティングに携わってきたテクノロジーエグゼクティブです。分析; クラウドとコンピュータビジョニング-3DとAIの交錯

  • Yau Boon Lim(President & Managing Director Asia-Pacific)

以前は、SAP Asia Pacificのマーケティング&戦略担当バイスプレジデントを務めていました。アジア太平洋地域の複数の業界において、戦略、企画、マーケティング、オペレーション、ビジネスマネジメントの分野で25年以上の経験を有しています。IBMMOT、SAP

  • Rob Christie(VP Product Development)

フルスタック デベロッパーコード クラッカー-技術的な問題解決や実験技術のラピッドプロトタイピング、既存技術の革新を得意としています。

  • Guillaume Pascual(Chief Marketing Officer)

アップル(NASDAQ: AAPL)、マイクロソフトNASDAQ: MSFT)、ノートン・ライフロック(NASDAQ: NLOK)などのテック業界で17年以上の経験があります。デジタルマーケティングの経験が豊富で、グローバルなマルチチャネルキャンペーンとオンライン広告を専門としています。

 

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グローバルな販売拠点を持つ

 

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参考(バリュエーション)

  2020年 15.46

  2021年 5.15~6.18

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【有人ドローン(eVTOL)関連銘柄】ACIC(ACHR)について

こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。

 

2月10日に購入したACICについて自分なりに調べたので記録用として書いていきます。

※英語力ゼロ、会計の知識ゼロの私が書いた内容ですので間違いが多々あると思います、ご了承ください。

※※詳しい情報はTwitterに溢れていますのでそちらをご参照ください。

 

ACIC

アトラス・クレスト・インベストメントは米国のブランクチェック・カンパニー(白地小切手会社)。合併、株式交換、資産取得、株式購入や再編のほか、類似する事業または企業の結合の実現を目的として設立。焦点を当てる企業は未特定だが、メディア、オンラインゲーム・スポーツ賭博、フィンテック、ヘルスケア、食品など高成長セクターでの投資機会を探る。本社所在地はニューヨーク。

https://finance.yahoo.co.jp/

2月10日にArcher社との合併が発表されました。

investors.archer.com

Archer社概要
Archer の使命は、持続可能なエアモビリティのメリットを促進することです。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くArcherは、人々を素早く、安全に、持続可能で、コスト効率の良い方法で都市内を移動させる世界初の電気航空会社を生み出しています。世界で唯一の垂直統合型航空会社であるArcherは、騒音を最小限に抑えながら時速150マイルで4人の乗客を60マイルまで運ぶことができる完全電気式垂直離着陸機(eVTOL)の設計、製造、運用を行っています。

アーチャーの世界クラスのチームは、航空機の設計、電動パワートレイン、フライトコントロールソフトウェアなどの主要な技術を垂直統合し、航空旅行に革命を起こすことに注力しています。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

https://investors.archer.com/overview/default.aspx

 

モルガンスタンレーは、電気航空機市場は2040年までに1.5兆ドルになると予測しており、注目の業界です。

 

最近ではEHが話題になりましたがその競合となります。

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なお、Archerはユナイテッド航空、ステランティスとのパートナーシップを結んでいます。

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これが機体です。

乗客1マイルあたりのコストはわずか3.30ドルで、乗客4人を時速150マイル(241.4km/h)、60マイル(96.56km)運ぶことができます。

ヘリコプターより音が100倍静かで(2000ftで45dB)当然排気ガスゼロです。

 

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マンハッタンからJFK空港までの移動を従来の手段と比較すると、

排気ガス、コスト、移動時間の点ですべて優れていることがわかります。

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ビジネスモデルとして2つの収益源を目標にしており、

一つは機体の販売による収益、もう一つはライドシェアリングによる収益です。

 

機体販売による収益に関しては、

米国でeVTOL(電動垂直離着陸機)の大手委託製造業者になることを目指して、貨物事業と防衛産業への多角化を計画しています。

そして、この目的のためすでにユナイテッド航空とビジネス契約を結んでいます。

hub.united.com

 

ライドシェアリングによる収益に関しては、機体販売による収益の3倍、従来の車のライドシェアリングの収益の18倍になると見込んでいます。

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財務的には、2024年に売上が立ち、2025年に10億ドルを超え、2030年には120億ドルを超えるまで成長すると見込まれています。

なおプラスのフリーキャッシュフローを生み出すのは2026年以降とされています。

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【米国株オプション取引】カバード・コールとブル・プット・スプレッドの組み合わせについて~カバード・コールのリターンが物足りない時~

こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。

 

前回、オプション戦略の一つ「ブル・プット・スプレッド」について検討してみました。

oceanaid.hatenablog.com

 

今回はカバード・コールにブル・プット・スプレッドを組み合わせる戦略について検討してみました。

オプション取引初心者の私が初心者なりに調べて検討した内容です。誤りが多々あるかもしれませんので参考程度に見て頂けると幸いです。)

 

以下の内容はKAPPAさんの下記書籍を参考にさせて頂きました。

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カバード・コール+ブル・プット・スプレッド

カバード・コール(CCW)とは原資産を確保した上で、アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールを売ることでプレミアムを受け取る(時間的価値を売る)戦略です。

 

リスクは低くなりますが、リターンが限定されるため少し物足りなく感じることがあります。

 

その場合、前回ご紹介したブル・プット・スプレッドを組み合わせることで、

リスクをそれほど高めずにリターンを増やせるかもしれません。

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原資産価格が100ドルの株式を保有している時に、

3% OTM(103ドル)のコールを1ドルで売ったケースACCWのみ)と、

上記のポジションに追加で3% OTM(97ドル)のプットを0.70ドルで売り、

6% OTM(94ドル)のプットを0.20ドルで買ったケースBCCW+ブル・プット・スプレッド)を例示します。

①満期日の原資産価格が103ドル以上の時

コールは権利行使、プットはいずれも権利放棄となります。

ケースAはコールを売っているため103ドル以上でのキャピタルゲインを放棄するかわりにプレミアム1ドルを受け取ることができます。

大利益は(103-100+1)×100=400ドルとなります。

ケースBCCWの利益に加えてブル・プット・スプレッドのプレミアム(0.7-0.2)×100=50ドルを受け取ることができます。

大利益は400+50=450ドルとなります。

②満期日の原資産価格が97ドル以上103ドル未満の時

ケースAは原資産価格の低下に伴って利益が縮小し損益分岐点以降損失が拡大します。

損益分岐点は原資産価格が99ドルの時です。

ケースBも原資産価格の低下に伴って利益が縮小し損益分岐点以降損失が拡大します。なお、プットはいずれも権利放棄となるのでブル・プット・スプレッドのプレミアム50ドルが加わります。

損益分岐点は原資産価格が98.5ドルの時です。

③満期日の原資産価格が94ドル以上97ドル未満の時

ケースAは原資産価格の低下に伴って損失が拡大します。

ケースBも原資産価格の低下に伴って損失が拡大しますが、

下図の如くブル・プット・スプレッドの損失が加わり、

原資産価格が96.5ドルの時に損失額が逆転します。

④満期日の原資産価格が94ドル未満の時

ケースAは原資産価格の低下に伴って損失が拡大します。

最大損失は(1-100)×100=-9900ドルとなります。

ケースBCCWの損失に加え、ブル・プット・スプレッドの損失-250ドルが加わります。(ブル・プット・スプレッド損失に関しては前回記事をご参照ください。)

最大損失は-9900-250=-10150ドルとなります。

 

 

簡単にまとめると「ケースBケースAに比べて利益が50ドル増えるが、原資産価格が下がると損失が-250ドル増える」ということになります。

以下は満期日における損益図です。

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【米国株オプション取引】ブル・プット・スプレッドについて~リスクヘッジしつつROIを高めたい~

こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。

 

最近欲しい株が多すぎてオプション取引の証拠金用の現金が激減中です。

 

一方、追加入金する余裕もなく、

残された現金でなんとかROIを高めたいと思い、

オプション戦略の一つ、「ブル・プット・スプレッド」について検討してみました。

オプション取引初心者の私が初心者なりに調べて検討した内容です。誤りが多々あるかもしれませんので参考程度に見て頂けると幸いです。)

 

以下の内容はKAPPAさんの下記書籍を参考にさせて頂きました。

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ブル・プット・スプレッドとは?

バーティカル・スプレッド(満期日が同じで権利行使価格が異なるコール同士の売り買い、または、プット同士の売り買いを組み合わせる戦略)の一種です。

 

特に、ブル相場の時に原資産価格の上昇で利益を上げるバーティカル・スプレッドを、それぞれブル・コール・スプレッド、ブル・プット・スプレッドと呼びます。

 

ところで、米国株オプション取引を行う方はキャッシュ・セキュアード・プット(CSP)とカバード・コール(CCW)をメインに取引される方が多いと思います。

 

CSPは現金を確保した上でアウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のプットを売ることでプレミアムを受け取る(時間的価値を売る)戦略ですが、

原資産価格が下がると理論上の最大損失は1枚あたり(プレミアム-権利行使価格)×100と甚大な額になってしまいます。

 

そのため、リスクヘッジとしてさらにOTMのプットを最初から買っておくことで損失を限定する方法をブル・プット・スプレッドと呼びます。

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原資産価格が100ドルの株式に対して3% OTM(97ドル)のプットを0.70ドルで売ったケースAと、

ブル・プット・スプレッド戦略にて上記のポジションに追加で6% OTM(94ドル)のプットを0.20ドルで買ったケースBを例示します。

 

①満期日の原資産価格が97ドル以上の時

いずれのプットも権利放棄となり、

ケースAは0.7×100=70ドル、

ケースBは(0.7-0.2)×100=50ドルのプレミアムを受け取ることができます。

ケースA、Bともにこれが最大利益となります。

ちなみに6%OTMのプット買いは権利放棄となった時が最大損失で、

-0.2×100=-20ドルとなります。

②満期日の原資産価格が94ドル以上97ドル未満の時

ケースAは原資産価格の低下に伴って利益が縮小し損益分岐点以降損失が拡大します。

損益分岐点は原資産価格が96.3ドルの時です。

ケースBも原資産価格の低下に伴って利益が縮小し損益分岐点以降損失が拡大します。

さらにプット買いのみ権利放棄となるため-20ドルの損失が加わります。

損益分岐点は原資産価格が96.5ドルの時です。

③満期日の原資産価格が94ドル未満の時

ケースAは原資産価格の低下に伴って損失が拡大します。

最大損失は(0.7-97)×100=-9630ドルとなります。

ケースBの6% OTMのプット買いは原資産価格の低下に伴って利益が拡大します。

大利益は(94-0.2)×100=9380ドルとなり、

プット売りの損失と相殺され、

最大損失は-9630+9380=-250ドルとなります。

なお、プット売り買いのポジションで損失と利益が相殺され常に-250ドルの損失となります。

 

 

 

簡単にまとめると「ケースBケースAに比べて利益が20ドル少なくなるかわりに原資産価格がいくら下がろうと損失は-250ドルに限定される」ということになります。

以下は満期日における損益図です。

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ROIを高める

ここまではリスクヘッジの点を中心に述べましたが、

本題のROIを高める点について実際のデータを用いて検討していきます。

 

プラグ・パワー(NASDAQ:PLUG)の原資産価格は1月27日15時59分(米国東部時間)時点では64.5ドルでした。

この時、満期日2月5日で権利行使価格60ドルのプットは3.68ドル(仲値)、同じ満期日で権利行使価格58ドルのプットは2.80ドル(仲値)で取引されていました。

 

証拠金

上記のデータをもとに、プット売り(60ドル)のみの証拠金とブル・プット・スプレッド(60ドルプット売り、58ドルプット買い)の証拠金を試算してみます。

プット売り

プット価格 + 最大値 {(20% × 原資産価格 - アウト・オブ・ザ・マネー相当分)または(10% ×権利行使価格)}

証拠金 | インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社

プット売りの証拠金はIB証券のマージン口座の場合上記の計算式から算出されます。

 

20% ×原資産価格 - アウト・オブ・ザ・マネー相当分は0.2×64.5-4.5=8.4、

10% ×権利行使価格は0.1×60=6.0となり、

今回は20% ×原資産価格 - アウト・オブ・ザ・マネー相当分の方を用いることになります。

 

よって証拠金は3.68+8.4=12.08ドルとなり、

1枚100株での取引となるため12.08×100=1208ドルの証拠金が必要となります。

 

ブル・プット・スプレッド

最大値 (プット売りの権利行使価格 - プット買いの権利行使価格または 0)

証拠金 | インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社

プット・スプレッドの証拠金はIB証券のマージン口座の場合上記の計算式から算出されます。

 

よって証拠金は60-58=2ドルとなり、

1枚100株での取引となるため2×100=200ドルの証拠金が必要となります。

 

 

このポジションではブル・プット・スプレッドの方が約1/6の証拠金で取引できることがわかりました。

 

プレミアム

続いて、受け取ることができるプレミアムについてです。

プット売り

上記の仲値を用いると、

3.68×100=368ドルとなります。

 

ブル・プット・スプレッド

上記の仲値を用いると、

(3.68-2.80)×100=88ドルとなります。

(ブル・プット・スプレッドそのものの仲値は実際にはプット売りの買値売値、プット買いの買値売値をもとに計算するため微妙に違う値になります。)

 

そして、先ほど算出したそれぞれの証拠金をもとに同程度の証拠金に換算した場合のプレミアムは、

88×6=528ドルとなります。

 

 

以上の結果から、プット売り単独に比べてブル・プット・スプレッドの方がROIが高まることがわかりました。

 

ただし、プット売りとプット買いの権利行使価格差が大きくなればなるほど証拠金が高くなるため(例えばプット売り60ドル買い45ドルに設定すると1500ドルの証拠金が必要)かえってROIが低くなったり、

逆に価格差を小さくすると証拠金は低くなりますが、受け取ることができるプレミアムが減ってしまい、やはりROIが低くなることもあるため権利行使価格の設定が重要になりそうです。

 

先にご紹介したKAPPAさんの書籍には権利行使価格の設定方法や出口戦略についても記載してありますので詳しくはそちらをご参照ください。

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【ETFリターンランキング】マネックス証券取扱ETFのリターンについて

こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。

 

私はIB証券をメイン口座として取引していますが、

NISA口座を開設した関係でマネックス証券にも口座を持っています。

 

そして諸事情によりマネックス証券口座内に使用していない現金(USD)がいくらかあり、

その使い道をどうしようか検討しているところです。

 

株式などを一旦購入し、その後は数年間放置予定と考えているのですが、

放置するなら個別株よりETFの方が無難かなと思い、

マネックス証券で取り扱っているETFのリターンについて少し調べてみました。

 

マネックス証券ホームページ内の取扱銘柄一覧とETF DATEBASEをもとに、

「年初来」「13週」「52週」「3年」「5年」のリターンを抽出してみました。

(2021年1月20日現在のデータとなります。レバレッジETFとインバースETFは除外しています。抽出ミスなどがあるかもしれないのでご了承ください。)

 

mst.monex.co.jp

etfdb.com

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年初来

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トップ100にランクインしたのは上記の9本でした。

13週

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トップ100にランクインしたのは上記の16本でした。

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52週

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トップ100にランクインしたのは上記の17本でした。

3年

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トップ100にランクインしたのは上記の23本でした。

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5年

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トップ100にランクインしたのは上記の26本でした。

所感

やはり今はクリーンエネルギーが強いようです。

QCLN、PBD、ICLNあたりが鉄板でしょうか。

あとはリチウム関係のLITやも良さそうです。

EVを見据えてレアアース関係のREMXも面白そうです。

その他、Global Xの成長テーマETF18本を投資対象としたGXTGもかなりそそられます。

そして外せないのが中国の代表的な民間企業のみを投資対象としたCXSEでしょうか。

良く検討して購入したいと思います。

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【アメトーーク家電芸人】乃が美 監修 「おうち乃が美」| ホームベーカリー「SD-MDX102」最安情報

こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。

 

みなさんは年末に放送されたアメトーーク年末5時間SPをご覧になられましたか?

私は録画したものですが先日妻と見ました。

 

私としては、

一番おもしろかったのは家電芸人のコーナー。

 

魅力的な商品をいくつか紹介されていましたが、
その中でも特にそそられたのがホームベーカリーです。

 

Panasonicの「SD-MDX102」という製品で、
高級「生」食パン専門店 乃が美が監修したレシピで「生」食パンを作ることもできます。


自宅で焼きたてのパンを食べられるということで、
これ欲しいねと妻と話し、

悩みに悩んだ末、昨日購入しました。

 

ちなみに私が調べた中での最安はノジマオンラインでした。

 

まず、楽天Rebates経由でノジマオンラインにアクセスし1.0%のポイントバック。

 

そして、ノジマオンライン内で、
お年玉クーポンとして2000円分、
加えて商品ごとのwebクーポンとして200円分割引され支払い金額が33,620円。

 

さらに、クレジットカード決済可能ですので、

クレジットカードのポイントも獲得でき、
実質33,000円程度で購入できました。


ノジマオンラインのお年玉クーポンの期限が1月5日0時までで、
在庫も残りわずかとのことです。

ご購入ご希望の方はお急ぎください。

オプション取引に関するIB証券とサクソバンク証券の比較 ~手数料を中心に~

こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。

 

2020年2月にIB証券口座を開設し、米国株オプション取引を開始しました。

私がオプション取引を開始した当初は取引できる証券会社が限られており、

IB証券(Interactive Brokers)かFirstradeのほぼ二択でした。

 

IB証券は高機能で中上級者向けですが日本語対応可能、

Firstradeはやや機能が劣り初心者向けで手数料無料ですが英語での対応となるなどの違いがあり、

英語力ほぼゼロの私としては初心者ではありましたがIB証券一択でした。

 

いずれにしても海外の証券会社ですので日本人投資家にとっては参入障壁が高い状況でした。

 

ところが2020年5月からサクソバンク証券にて外国株式オプション取引の取り扱いが開始されたことで参入障壁が大きく下がり、

少しずつではありますが米国株オプション取引を行う日本人投資家が増えてきているように思います。

 

私自身もサクソバンク証券のことが気になっていたことから、

今回、オプション取引に関する手数料を中心にIB証券とサクソバンク証券を比較してみました。

 

なお、

私が調べた中での比較となりますので誤りがある可能性があります。(特にサクソバンク証券について)

参考程度に見て頂ければ幸いです。

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比較表

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①取引手数料

IB証券ではTiered(変動型)とFixed(固定型)の二つの料金体系があり、

株式に関してはどちらかを選択可能ですが、

日本からオプション取引をする場合はTiered(変動型)に定められています。

 

Tiered(変動型)の内容としては下記の通りです。

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引用:IB証券

一応説明すると、

1か月間の取引枚数が10,000枚以下の場合の手数料は以下の通りになります。

1枚あたりのプレミアムが0.05ドル未満 ➡ 1枚あたり0.25ドル

0.05ドル以上0.1ドル未満 ➡ 1枚あたり0.5ドル

0.1ドル以上 ➡ 1枚あたり0.65ドル

※いずれも最低手数料は1注文当たり1ドル

例を挙げると、

a. プレミアムが1ドルのプット(コール)を1枚売る(買う)と手数料は0.65×1=0.65ドル⇒最低手数料1ドル

b. 2枚売る(買う)と0.65×2=1.3ドル
c. プレミアムが0.08ドルのプット(コール)を3枚売る(買う)と0.5×3=1.5ドル
d. プレミアムが0.03ドルのプット(コール)を3枚売る(買う)と0.25×3=0.75ドル⇒最低手数料1ドル

e. 5枚売る(買う)と0.25×5=1.25ドル

といったように枚数に応じて手数料が増えていきます。

 

さらに、取引所手数料(取引所や取引方法によって様々)、オプション規制手数料(0.0388ドル)など種々の手数料が上乗せされます。

 

なお、逆に取引所などから還元されるリベートもあるため、

最低手数料の1ドル未満となることも多々あります。

(私の場合は平均すると1枚あたり約0.9ドルとなりました。)

 

一方、サクソバンク証券の場合は単純に1枚あたり3ドルですので上記の例だと、

a. 3ドル、b. 6ドル、c. 9ドル、d. 9ドル、e. 15ドル

となります。

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②決済通貨

IB証券はドル建て、サクソバンク証券は円建てとなります。

 

IB証券の場合はドル転が必要だったり、

確定申告の際は円貨換算が必要だったりとかなりの手間がかかります。

 

ただし確定申告の際は、

TTS・TTBレートで円貨換算するとドル換算より利益が縮小しますので、

税金的にわずかに有利となり、

ドル建てが必ずしもデメリットとは言えないと思います。

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③両替コスト

上述の如く、IB証券ではドル転が必要になります。

 

手数料としては1か月当たり1,000,000,000ドルまでは1ドルあたり0.00002ドルかかります。

ただし1注文当たりの最低手数料が2ドルですので、

1注文当たり100,000ドル以下の両替は一律2ドルかかります。

 

私の場合は10,000~20,000ドル毎にこまめに両替していたのでトータルで40ドル程度かかってしまいました。

 

またドル転のタイミングによる為替差損益も発生しています。

 

さらに、IB証券の口座内に入金する際は海外送金扱いになりますので送金手数料が高額になります。

私が調べた中での手数料最安は三井住友銀行の外国送金サービス(国内非居住者円建送金)で1回あたり800円です。

ただし、

1日あたりの送金上限額300万円、1か月あたりの送金上限額500万円と制限されているため、

私の場合は計9回送金し7,200円の手数料を三井住友銀行に支払いました。

 

一方、サクソバンク証券の場合は円建てでの取引となるため基本的にはドル転が不要で、

口座へ入金する際もクイック入金を使用すれば無料のようです。

 

その代わり、コンバージョンレートとして1注文あたりプレミアムの1%のコストがかかります。

 

プレミアムの総額が大きい場合や取引回数が多い場合は無視できないコストになってくるかもしれません。

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④権利行使・権利消滅・割り当て手数料

IB証券の場合はいずれも無料です。

 

一方、サクソバンク証券の場合はオフィシャルサイトを見ても明らかな記載はありませんでしたが、

いつも参考にさせて頂いているZ9さん(@Z9crypto)のツイートによると以下のようでした。

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⑤口座維持手数料

IB証券の場合は1か月あたり10ドルの手数料がかかります。

 

ただし実際は「月間口座維持手数料=10ドル-1か月あたりの取引手数料の総額」で計算されるため、

月10回オプション取引すれば元が取れる計算です。

 

なお、流動性資産価値(現金+株式評価額+オプション評価額)が100,000ドル以上あれば10ドルの手数料は免除されます。

 

一方、サクソバンク証券の場合は無料です。

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⑥税金

IB証券は総合課税、サクソバンク証券は申告分離課税となります。

 

総合課税の場合は所得額に応じて以下の通りに税率がアップします。

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引用:国税庁

米国株オプション取引による利益は雑所得に分類されるため、

給与所得等と合算し課税所得が算出され、

その金額に応じた税率となります。

 

一方、サクソバンク証券の場合は申告分離課税ですので、

オプション取引による利益には20.315%の税金がかかります。

 

ちなみに、

私の場合は給与所得とオプション取引の利益を合算すると所得税率は33%となるため、

サクソバンク証券での取引と比較し12.685%も税金的には不利となります。

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試算

手数料はIB証券が圧倒的に安いです。

 

オプションによる利益を30,000ドル、1注文あたり1枚(IB証券の手数料は1ドル)と仮定してざっと手数料を試算すると、

年間100枚程度の少ない取引なら500ドル程度の差で済みますが、

400枚を超えてくると1,000ドル以上、

900枚を超えてくると2,000ドル以上IB証券が安くなります。

 

ただし、

手数料および税引き後の利益を試算すると結果が大きく変わってきます。

 

例えばオプションによる利益が30,000ドル、所得税率が33%のケースにおける手数料および税引き後の利益は、

年間100枚の取引では3,400ドル程度IB証券が少なく、

1,000枚の取引でもまだ1,900ドル程度の差があります。

そして、2,100枚の取引でようやくIB証券が逆転するという結果でした。

所得税率23%なら300枚の取引で逆転していました。)

 

以上の結果から私の考えは以下の通りです。

  1. 所得税率23%以下ならIB証券
  2. 所得税率33%で取引枚数が少ない場合はサクソバンク証券
  3. 所得税率33%でコンビネーション取引やスプレッド取引を行うなど取引枚数が多い場合はIB証券

 

私の場合は2にあたるのでサクソバンク証券でのオプション取引が望ましいですが、

株式取引も考慮し(取引手数料はオプション取引同様IB証券が圧倒的に安く、譲渡益はサクソバンク証券と同率の20.315%)来年もIB証券で取引したいと思います。

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